そこで定時制の高校へ進学し、昼間は工場で働きながら落語を練習した桂雀々さんは、枝雀師匠の寄席や楽屋へ顔を出すなどアピールを続けると、16歳と11ヶ月の時に晴れて弟子入りが許され、桂枝雀に入門したのです。

こうして父親の借金により壮絶な生い立ちを歩んだ桂雀々さんですが、父親は家を出て行って以降、タクシー運転手の道を選び、息子の桂雀々さんが結婚するとラジオで聞いた時は50万円を貯めたそうですが、それを倍にしようとしてすっからかんになるなど、ギャンブル好きは変わらなかったようです。

また桂雀々さんの母親はと言うと、桂雀々さんが40歳だった2001年に兵庫県のアピカホールの楽屋に突然現れ再会しており、当時は‟雀ちゃん、久しぶり”と軽い感じで現れたため腹が立ったと言います。

こうして子供を捨てたにも関わらずのうのうと現れた母親ですが、実は旦那が借金とりに追われ離婚話しが進んだ時、旦那から『子供を取るから、借金を取ってくれ』と言われ、泣く泣く息子を手放していたのです。

しかし親に肩代わりしてもらった借金を返済しなければならなかった母親は、マッサージ師を目指して免許を取り開業すると、ピーク時は店舗数が18店舗にまで増え、現在も8店舗を構える実業家として活躍しているのです。

そして桂雀々さんの兄弟については、母親は1人目を流産し2人目を死産しているため、桂雀々さんは一人っ子なのです。