そんな小比類巻貴之さんは1999年10月からK-1に参戦すると、K-1 3戦目にて憧れのラモン・デッカーから日本人で初の勝利を奪い、大注目を集めたのです。

さらに同年11月にニール・ウッズとの王座決定戦で3RKO勝ちを収めた小比類巻貴之さんは、ISKAオリエンタル世界スーパーウェルター級王座を獲得したのです。

その後、2002年初頭から黒崎健時に師事し黒崎道場に所属した小比類巻貴之さんは、寮に住み込んで、練習や自分の身の回りのことなど、あらゆることを自分一人で行ない、1年間孤独感と闘いながらひたすら練習に励んだため、『ミスターストイック』と呼ばれるようになったのです。

そんな小比類巻貴之さんは2004年の『K-1 WORLD MAX』で初優勝を果たすと、2005年・2009年と史上最多の3度の優勝を果たし、その名をキックボクシング界へ知らしめたのです。

小比類巻貴之さんはプロデビューから2010年の引退まで、『62戦40勝20敗2分』と素晴らしい戦績で、先にもご紹介したように、K-1 WORLD MAXで3度の優勝に輝いています。

そんな小比類巻貴之さんは高校時代にバレーボールをしていたこともあり、身長180cmと高身長でリーチが長く、相手と距離を保ちながら戦うことが出来るのです。

そして小比類巻貴之さんの最大の強さと言うと、空手で培ったローキックとムエタイスタイルを取り入れたような強烈なヒザ蹴りが持ち味で、これまで多くの対戦を足で勝利を掴んでいるのです。

こうしてヒザ蹴りを始めとした蹴り技を得意とし、多くの勝利を掴んできた小比類巻貴之さんですが、世界トーナメント優勝も果たせず、時にはリングで弱々しい負け方をしているのです。