東谷義和（ガーシー）は会社代表を辞めたあとはギャンブルにのめり込むようになり、なんと短期間で億単位の借金を作ってしまいます。その結果、彼は自殺を考えるまでに追い込まれたようで、苦しい時期を過ごすことになりました。当時については彼は「ギャンブルに依存しすぎて戻れなかった」と語っていて、ギャンブル依存症にも苦しんだのだそうです。

東谷義和（ガーシー）はギャンブルをするお金欲しさに「BTSに会わせる代わりにお金を要求した詐欺行為」を行うようになります。このことはすぐに人気YouTuberのヒカルによって暴露され、このときは「ヒカルをキャスティングできる」という詐欺を行っていたことも判明。ただ、彼が被害者たちへ返金することはなく、大きな騒動となります。

詐欺行為を行った東谷義和（ガーシー）はその後に警察から直接連絡が来ることに。これに危機感を覚えた彼は友人の助言もあって親戚から借りたお金を持ってドバイへ国外逃亡。

このときは「何とか返済して示談にもちこまなアカン」と考えていたようで、被害者からはすでに警察へ被害届も出されていたのだそうです。

東谷義和（ガーシー）はドバイへ逃亡したあと、「ヒカル聞け! 東谷義和があの一件について全てお話します」と題した動画をYouTubeへ投稿。これを機に彼はYouTuberとしての活動をはじめ、暴露系YouTuberとしての一歩を踏み出しました。

東谷義和（ガーシー）は自身が詐欺行為によって社会的信用を失った際、これまでアテンドしてきた芸能人たちに手のひら返しをされたようで、その芸能人たちに対して復讐心を燃やします。その結果、彼はYouTubeにて今までお世話をしてきた芸能人の暴露を行うようになり、そのあまりにも具体的な内容で一気に注目を集めるようになりました。

東谷義和（ガーシー）は暴露系YouTuberとして活動を始めてからなんとわずか「49日」でチャンネル登録者数100万人を達成します。これは歴代9位の快挙であり、彼の暴露内容に多くの人が興味を示していました。

ちなみにこのときは並行してサブチャンネルの開設していて、サブチャンネルでは暴露系ではなく、いい話系の動画ばかりとなっていて、そのギャップも話題になりました。

東谷義和（ガーシー）はYouTuberとして人気を集めたあとは突如「第26回参議院議員通常選挙比例代表」への出馬を表明。「NHK党」から立候補することも明かされ、政界進出への意欲を見せます。選挙では愛称の「ガーシー」を使い、NHK党が彼の代わりに街頭演説を行うなどして話題を集めました。

東谷義和（ガーシー）は暴露系YouTuberとして人気を集めていましたが、2022年7月に大半の動画を削除してしまいます。これはYouTubeアカウントの削除対策だったようですが、その約1週間後にアカウントは停止。これは彼の動画内容が原因になっていたようで、これを最後にYouTuberとしての活動は停止してしまいました。

東谷義和（ガーシー）は2022年7月の参議院議員通常選挙の投開票にて初当選。このときはNHK党の候補者内で得票数1位だったようで、「ガーシー当選」がネットでも大きな話題となりました。

ただ、彼は拠点がドバイにあるままで、詐欺容疑もかけられていたため、国会議員になったものの国会への登院はありませんでした。

東谷義和（ガーシー）が過去に経営していた会社は「株式会社ever free」。彼が代表を務めていた当時の事業はアパレル販売にテレビ・ラジオ番組の企画・制作、広告代理店業務となっていて、当時の経営は順調そのものだったようです。

東谷義和（ガーシー）が過去に立ち上げたアパレルブランドは「QALB（カルブ）」。意味はアラビア語で「心臓」となっていて、「もう飽きた、だから新しいカタチを」というブランドコンセプトを持っていました。ブランドロゴには「NO MERCY（慈悲はありません）」となっていて、当時はそれなりに人気ブランドのひとつだったようです。

東谷義和（ガーシー）が立ち上げたアパレルブランド「QALB」は多くの芸能人がモデルを務めていて、藤田ニコルや新田真剣佑、山田孝之など、誰でも知ってる芸能人が起用されていました。

また、当時はインスタグラムでも多数の商品を掲載していて、話題のブランドとして人気を集めました。

東谷義和（ガーシー）のブランド「QALB」は2019年に日本最大級のファッション＆音楽イベント「Rakuten GirlsAward 2019 SPRING / SUMMER」にてステージを披露。このときは俳優の山田孝之が総合演出プロデューサーを務め、多くの芸能人がステージに参加するなど、彼の影響力の高さを物語っていました。

東谷義和（ガーシー）は先ほども少し触れましたが、2022年7月にNHK党所属の参議院議員となりました。しかし、参議院議員になった後も日本に帰国せず、一度も国会に出席することはありませんでした。

国会への欠席を続けたことで、東谷義和（ガーシー）には参議院の懲罰委員会で、「議場での陳謝」という処分が下されました。東谷義和（ガーシー）は日本に帰国し陳謝に応じる意向を示しましたが、結局帰国はせず、本会議での陳謝に応じなかったため、2023年3月に最も重い「除名」処分となり議員資格を失いました。

議員資格を失った翌日、著名人ら3人を常習的に脅迫したなどとして東谷義和（ガーシー）に逮捕状が出されました。東谷義和（ガーシー）は、2022年に俳優の綾野剛さんやドワンゴの創業者でKADOKAWAの代表を務める川上量生さん、ジュエリーデザイナーの福谷公男さんらに告訴されたとのこと。警視庁は、複数回にわたって東谷義和（ガーシー）に対し事情聴取に応じるよう求めていましたが応じなかったため、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕状を取ったようです。

その後、外務省が東谷義和（ガーシー）に対し旅券返納命令を出しました。東谷義和（ガーシー）はパスポート（旅券）を紛失したとして在ドバイ日本国総領事館に紛失届などを提出し、そのまま旅券失効となりました。

2023年4月、警視庁がICPO（国際刑事警察機構）を通じて東谷義和（ガーシー）を国際手配しました。同年5月下旬には、警視庁がアラブ首長国連邦に捜査員を派遣し、現地当局に東谷義和（ガーシー）の帰国に向けた協力を要請しました。

2023年6月4日、滞在先のアラブ首長国連邦から帰国した東谷義和（ガーシー）が、成田空港で逮捕されました。彼はアラブ首長国連邦側による事実上の強制送還の措置が取られたとみられており、外出したところを現地当局により連行され帰国便に乗せられたとされています。着の身着のままで帰国し逮捕された東谷義和（ガーシー）ですが、連行時には時折笑顔も見せていました。逮捕後の取り調べでは「犯罪にあたると思っていなかった」「本当のことを世に知らしめただけ」などと語っていたようです。

2023年6月23日に暴力行為等処罰法違反（常習的脅迫）の罪などで東京地検に起訴された東谷義和（ガーシー）は、その翌日に、自身を刑事告訴した俳優らを脅したなどとして、警視庁に証人威迫の疑いで再逮捕されました。2023年2月にSNSで、俳優の綾野剛さんとジュエリーデザイナーの福谷公男さんに対して「裁判に出てくることがタレントとして致命的かというのをよく考えろ」「刑事告訴してきた人間は絶対許さん」などと脅したことが再逮捕につながったとみられています。