こうして売人を務めた瓜田純士さんは、本来であれば商品の真贋を見極めるために自身も吸わなけばいけないところ、手を出さずにいたものの、ある事件がきっかけで上層部に強烈なヤキを入れられ骨折し、痛みでどうしようもない時、仲間が痛み止めとして覚せい剤を持ってきたため、初めて使用したそうです。

こうして刑務所に入ることになった瓜田純士さんは、服役中に刑務所内の文芸コンクールで小説『mother』を発表し大賞を獲得したことがきっかけで作家を志すと、服役中に暴力団を脱退しカタギとなり、出所後から本格的に作家としての活動を始めたのです。

そんな瓜田純士さんは2008年にデビュー作『ドブネズミのバラード』を発表すると、2010年11月には俳優の松田悟志さん主演で映画化され人気を集め、2014年の発表の『遺書』がベストセラーになるなど、これまで8冊の本を発表しています。

東京のど真ん中、新宿・歌舞伎町の花屋を営む家庭で生まれた瓜田純士さんは、両親と兄の4人家族でしたが、中学に上がる前くらいに両親が離婚すると、その後は母子家庭で育っています。

名前：瓜田 吉寿（うりたよしひさ）
職業：元暴力団員

瓜田純士さんの父親である瓜田吉寿さんは、年齢などは一切不明ですが、かつては伝説の暴走族『ブラックエンペラー』の2代目総長を務めたことで知られています。

名前：瓜田恭子（うりたきょうこ）
職業：会社社長、元暴走族