一連の告発を受けて、松本人志さんを擁護するファンなどは、「なぜ週刊誌には話して警察に届けないのだろうか」「なんで、今頃何年も前のことを言うの？」というような意見も飛び出していました。

この意見に対して大塚里香さんは、「えらい目に遭うぞ」という脅迫めいた言葉に恐怖を感じ、警察に届け出ることができなかったと話しています。

性被害問題はとてもデリケートで、被害者側は自分を責めたり恥じることが多いようです。それに輪をかけて、加害者側が大物だったり脅迫したりという事も重なり、警察に届け出ても自分に不利になると感じるかもしれません。

実際に掲示板やSNSでも、「相手との力関係が気になって被害者が警察に行けない事案はある」とか、「みんな被害者は後から悔やんで、悲しんで、苦しんでいるのに証拠も無くて裁判も警察にも行けない人ばっかりだよ」などのコメントが多く投稿されています。

「第二のジャニーズ事件」と言われている松本人志さんの性加害問題ですが、松本さんを擁護する方たちは、「なぜ大勢でなければ告発できないのか」という声も挙がっていました。

そして、文春には複数の女性たちから松本さんによる「性的被害」の告発があったということ。このことについて文春と関係の深いジャーナリストは、芸能界のような世界では、1人で戦ってももみ消されるか、お金にものを言わせて終わりになるのが通例のようです。

ネット上では、大塚里香さんの今回の告発を「売名行為」だと言う人もいるようです。

彼女だけではなく、性被害を告発する女性たちに対しても言われていて、せっかく女性たちが勇気を持って告発しても松本さんを擁護する人達からは「結局は売名だろ」「カネにするため、ネタを取っておいたのか」などの理不尽な声が挙がっていることも否めません。

また、「二毛作」とも言われており、あたかも売春をしたかのような批判まで受けているのです。

しかし、大塚里香さんは二次会が松本さんの自宅であることは知らされていませんでした。また、同意がないまま行為を強要され、お金を受け取ったという事実はありませんでした。

お金を受け取っていない以上、こういった非難はただの誹謗中傷に過ぎません。この発言に対して大塚さんを応援する方たちからは、「二毛作」発言は「セカンドレイプだ」という声が挙がっていました。

大塚さんの実名告発をした理由は、あくまでも「告発者の力になりたい」一心からの勇気ある行動と言えるでしょう。

2024年1月22日、松本人志さんは文藝春秋に対して、5.5億円の損害賠償と謝罪広告の掲載などを求めて提訴しました。しかし、松本さんの代理人は、「陸山会事件」で虚偽公文書作成及び行使罪で告発され、検察官を辞職した過去があることがわかりました。

また新たに、当時19歳だった沖縄県在住の専門学校生による告発もされています。

吉本興業側の姿勢にも変化が見られ、松本人志さんを擁護する発言を撤回し、これからは松本さん個人の告訴となったことを示すような事態になっています。

さらに、吉本興業は松本さんに対しては、契約違反の損害賠償請求で民事訴訟を起こすのではないかということ。巷では「トカゲのしっぽ切り」と囁かれているようです。