また、松陰寺さんは頭の回転が速く、否定しないツッコミを即興で入れることのできる人ということ。そしてシュウペイさんは、ドッキリやビビり1グランプリでのリアクションが上手だという意見もありました。

極めつけは、「つまらな過ぎて笑える」だそうです。

ぺこぱは特徴のあるキャラを全面に出し、テレビ映えしているコンビですが、ブレイク後のネタにあまり変化がなく、同じネタばかりをやっているため、飽きられているということが面白くないことの一番の要因かもしれません。

ぺこぱは、NHKEテレの子供番組『さんすうレスキュー!』にレギュラー出演していますが、子供たちと楽しんでいるという印象ではないということ。そのため、不自然さが目立つようです。

子供番組にお笑い芸人が出演することは結構多いようですが、みなさんそれぞれ楽しそうにしていますので、ぺこぱの2人には向いていないと思われます。

また、ノリツッコまないボケというのは、時代に即していて良い考えなのかもしれませんが、お笑いという世界ではちょっと微妙な感じもします。

着るものやメイクなどで派手さを出してはいるものの、いざ漫才になると芸が薄い感じがして笑えるようなレベルではないという人も。

なんだかんだで、徐々にテレビへの出演が減ってきているのは、以上のような要因が重なったためではないでしょうか。

『M-1グランプリ2019』で人を傷つけない漫才でブレイクし、一躍人気者となったぺこぱですが、コロナ終息後は徐々に影が薄くなってきています。その理由とは何でしょう。

上述している事柄も含まれていますが、毎回同じような漫才で、それ以上の進歩が見られないというのが本音。

ぺこぱも危機感を感じたのか、「優しい漫才」をやめて松陰寺さんがシュウペイさんのボケを否定しまくる本来のツッコミスタイルに挑みましたが、なんとなくしっくりこなく、失敗に終わったようです。

そのため、漫才をやらなくなって、バラエティ番組に出演するも、ひな壇でのしゃべりがイマイチで、目立った存在にはなれませんでした。

それでもコロナ渦の最中は、ステイホームが掲げられ、人々が不自由な生活を強いられていた中で、ぺこぱの否定しない漫才は人々の心を暖かくしてくれる存在だったのです。

しかしコロナが終息した後の『M-1』で優勝したのは、ぺこぱの真逆路線である毒舌漫才で活動している「ウエストランド」でした。

この反応は、世間の人達が相手を否定したり侮辱したりすることに対して、容認できる空気が広がってきたという考えもでき、大きな転換点となっていることかもしれません。

この先ぺこぱはどの程度まで人気を回復できるのでしょう。気になるところですね。

「M-1グランプリ 2019」から1年後の2020年10月10日に放送された『さんまのお笑い向上委員会』に、ぺこぱの松陰寺さんとシュウペイさんが出演した時のこと。

他の出演者から「ぺこぱさんも仲悪いらしいんです」という話題が飛び出しました。これを受けて松陰寺さんは、「相手に対しての気遣いがそういう印象に見えたのではないか、しかし私たちはめちゃくちゃ仲良いです」と答えていました。

そして、2023年10月5日のテレビ朝日公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』が更新され、「納言幸のやさぐれ酒場」に松陰寺さんとシュウペイさんが出演し、2人の関係について語っていました。

「お互いに直してほしいことや言えてないことはあるか？」と質問されると、松陰寺さんは「本当に制作の側ってさ、不仲が好きだよね！」と言い、相方と不仲であるような印象を持たせる質問が多いことを語っていました。

そのうえで、「2人は12年間売れなかった。そしてやっと売れた。解散しなくて良かった」と語り、お互いに感謝していることを改めて打ち明けました。

そんな状況から、ぺこぱは不仲ではなく、とても仲良しだということが判明しました。