名前：今 くるよ（いま くるよ）
本名：酒井 スエ子（さかい スエこ）
生年月日：1947年6月17日
没年月日：2024年5月27日
出身地：京都府京都市
血液型：A型

今くるよは、吉本興業所属の女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」のツッコミ担当です。

今いくよ・くるよの二人は高校の同級生で、1970年に島田洋之介・今喜多代に弟子入りして漫才師としての活動を開始しました。

長い下積み期間を経て、1980年に「花王名人劇場」に出演した際、今くるよがネタ中にお腹を叩いたことがウケ、全国放送されたことでブレイクのきっかけを掴みました。

今くるよの持ちギャグである「どやさ」がブームとなり、本格女流漫才師としてブレイクを果たした「今いくよ・くるよ」は、それまで男性中心だった漫才界に女性コンビという新しい風を吹かせた先駆け的存在です。

奇抜なファッション、体を張ったギャグ、小気味良い掛け合いで人気を集め、80年代の漫才ブームを代表する女性コンビとして一世を風靡しました。

コンビとしての受賞歴も多く、1984年に「上方漫才大賞」を、1988年に「花王名人大賞」を、2015年に「大阪市市民表彰」を受賞しています。

2015年5月28日、今くるよの相方である今いくよが胃がんのため死去しました。

今いくよの死後は、今くるよがピン芸人として活動を続け、2023年には上方演芸の殿堂入りに選ばれています。

しかしこの時にはすでに今くるよの体調は悪化しており、賞状の授与式には本人は出席せず、吉本興業副社長が代理出席して今くるよのメッセージを代読しました。

その後、相方の死去から9年後となる2024年5月27日に今くるよが膵がんのため死去し、「今いくよ・くるよ」は両者ともこの世を去ることになりました。

今くるよは晩年、車椅子生活を送っていたことがわかっています。

相方の今いくよが死去した後はピン芸人として活動していた今くるよですが、生前最後の舞台は2022年4月になんばグランド花月で開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」でした。

この時に車椅子で出演していたことから、なぜ今くるよが車椅子生活を送っていたのか気になるといった声が上がっています。

舞台に上がった今くるよは、車椅子ではあるものの持ちギャグの「どやさ」を元気に披露し、しっかりとお客さんの笑いをかっさらっていました。

なぜ車椅子なのかは語られていませんが、この時すでに芸能活動をセーブしており、舞台出演も3〜4年ぶりだったので、体調は相当悪かったのではないかと思います。

また、車椅子ではないものの、2020年の「新春生放送！東西笑いの殿堂2020」や、2021年の「新春生放送！東西笑いの殿堂2021」に出演した際には、常に椅子に座った状態で参加していました。

今くるよがいつ頃から病気に悩まされていたかは公表されていませんが、終始椅子に座っていたことや痩せてしまったことを考えると、この頃から闘病生活を送っていた可能性が高いのかもしれませんね。

今くるよはこれまでに何度か病気を経験しています。

2009年9月22日、なんばグランド花月での公演中、今くるよが倒れて病院へ緊急搬送され、検査の結果「心筋梗塞」と診断されました。

心筋梗塞の原因は、高血圧・高脂血症・糖尿病・喫煙が特に危険因子とされており、他にも肥満やストレス、加齢なども原因とされています。

この時は幸いすぐに退院することができ、同年12月1日にラジオ大阪「ラジオよしもと むっちゃ元気スーパー！」に出演して復帰しました。

2024年5月27日、今くるよが大阪市内の病院で亡くなったことが報じられました。
死因は「膵がん」です。

所属事務所の吉本興業が今くるよの訃報を発表し、「膵がんのため、大阪市内の病院で逝去しました」と伝えられました。

死因である膵がんとは、膵臓にできるがんで、糖尿病・肥満・飲酒や喫煙などが原因となって発生する病気です。

症状が進むと腹部痛・体重減少・黄疸などが出るようになり、背中の痛みが激しく続くとされています。

今くるよの膵がんのステージは公表されていません。

しかし2020年頃から仕事中に立っていることができず、2022年に最後の舞台出演をした時には車椅子でした。

最後に人前に立った時点でかなり痩せており、体重減少の兆候が見えたことから、死去の直前はかなりステージが進んでいたことが窺えます。

2023年には上方演芸殿堂入りの授与式にも出席できない状態だったようなので、この時点でステージは末期に近かったものと考えられます。