島田紳助はなぜ大型特別番組の生放送中でありながら、後輩芸人に激怒したのでしょうか。

恫喝の様子はオンエアに乗ってしまったため、視聴者も騒然としながらインターネット上で原因を議論。
「東京03がクイズで不正したのでは？」「東京03の態度が悪かったのでは？」といった憶測が飛び交いました。

しかし、その原因について後日、さまざまな芸人によって真相が明かされています。
島田紳助が激怒した理由を詳しく見ていきましょう。

オールスター感謝祭から数日後、ビートたけしが「東京スポーツ」のコラムで当時の状況について言及。
島田紳助が激怒した原因として、「島田紳助は“あいさつがない”といって東京03を怒った」と理由を明かしました。

また、Netflix「トークサバイバー！～トークが面白いと生き残れるドラマ～」にアンガールズ・田中卓志が出演した際もこの話題に言及しています。

田中卓志はオールスター感謝祭の放送日、東京03から「島田紳助さんにあいさつに行ったほうがいいか」と相談され、「行かなくていい」と答えたことを明かしました。

オールスター感謝祭は多くの芸能人が集い、100人前後の出演者が名を連ねる大型番組のため、全員が司会者である島田紳助にあいさつするとそれだけで時間がとられます。

田中卓志はただでさえ多忙な島田紳助の状況を鑑みて、気を遣ったつもりで「あいさつには行かなくていい」と伝えたようですが、これが裏目に出て激怒事件に発展してしまいました。

インターネット上では「あの激怒事件はアンガールズの田中が原因だったの？！」と驚きの声が上がり、恫喝された東京03への同情のコメントも多数見受けられました。

事件の当事者である東京03が、この騒動の真相を語りました。

東京03はオールスター感謝祭から1ヶ月後の2009年11月17日、日本テレビ「踊る！さんま御殿!!」に出演。
番組冒頭で司会の明石家さんまから「東京03、何でこんな時期に出てきたんや、お前らは」と事件をいじり、東京03に釈明する機会を与えました。

明石家さんまが「お前らは、あいさつしたつもりやったんやろ？」と聞くと、東京03は「人数が多かったんで」と、当日はあいさつできなかったことを告白。
続けて「皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪しました。

明石家さんまは東京03があいさつしなかった心情について、出演者が多い状況を鑑みて「あいさつに行っても失礼かな、と」と理解を示しました。

そのうえで、「紳助は“あいさつに来ていない”ともめて」と、若手芸人が自分のもとにあいさつに訪れず、上下関係の厳しい芸人界における島田紳助側の思いも代弁しました。

明石家さんまはこのトークの最後、「踊る！さんま御殿!!」の収録前に楽屋にあいさつに訪れた東京03のことを話題に出し、「邪魔くさいから来ないでほしいくらいなのに、来やがって。アホンダラ！」と叱責して話にオチをつけ、スタジオは笑いに包まれました。

東京03と島田紳助は2009年のオールスター感謝祭以降、一度も共演していません。

あいさつできなかったことが原因で恫喝にまで発展した騒動ですが、その後も両者の間に和解する機会は生まれず、東京03と島田紳助が共演することはないまま、2011年に島田紳助は芸能界を去りました。

その間わずか2年だったため、もしその後も島田紳助が芸能界にいれば、どこかで和解のタイミングがあったかもしれません。
しかし東京03はそのタイミングに恵まれることはなかったため、現在も島田紳助とは一切交流がないものと思われます。

2021年8月29日、東京03がフジテレビ「FNSラフ＆ミュージック 歌と笑いの祭典」に出演した際、オールスター感謝祭で島田紳助に激怒された話題に言及しました。

番組では「あの時のこと、覚えてますか？」というテーマでトークが進み、ダウンタウン・松本人志が東京03に「紳助さんのこと？」とぶっ込んだのです。

松本人志からの突然のぶっ込みに絶句した東京03。
ナインティナインの岡村隆史から「年に1回くらい、YouTubeで見たくなる」と言われると、飯塚悟志が悲痛な面持ちで「あれ誰が上げてんだ！」と悲鳴をあげ、角田晃広も「知らなかった人にもどんどん新規開拓されていく」と嘆きました。

動画は一つ消えてもすぐに新しいものが登場するとのことで、生放送中の恫喝というインパクト大の事件は、10年以上経った今でも忘れられていないことがわかりました。

東京03と島田紳助の関係や不仲、オールスター感謝祭激怒事件の原因と真相をお届けしました。
今ではさまざまなテレビ番組で活躍する東京03。今後の活動にも注目していきたいですね。