生年月日：1987年9月：
出生地：神奈川県
出身地：兵庫県
最終学歴：大阪大学経済学部
活動時期：2009年～
受賞歴：全日本学生落語選手権 策伝大賞 優勝（2009年）、 社会人落語日本一決定戦 優勝（2013年）、 全日本アマチュア芸人No.1決定戦2023 優勝（2023年）、 新人お笑い尼崎大賞 奨励賞（2023年）

どくさいスイッチ企画さんの本名は、落語作家の名前としても使用している青山知弘（あおやま ともひろ）さんです。

「ピン芸日本一」をかけた「R-1グランプリ2024」が2024年3月9日、フジテレビ系列で生放送され、アマチュアからは唯一どくさいスイッチ企画さんが決勝進出を果たしました。

どくさいスイッチ企画さんは神奈川県出身で、関西の国立大阪大学に進学した後、落語研究会に所属してお笑いの活動を始めました。

卒業後は大阪の一般企業に就職し、事務職に就く傍ら、社会人落語を中心に活動を続けていましたが、コロナの流行により、お年寄りが集まる落語会が開けなくなりしばらく休んだ後、2020年9月から久々に一人コントを再開。

小道具や派手な動きはなく、マイクを前にスーツ姿で身ぶり手ぶりを交えながら、鬼気迫るキャラクターのリアルな状況を、表現力豊かな言葉に変えて繰り出すネタは極上の一品と言えるでしょう。

ネタ作りは、コントネタで6から7分程度で書き上げるということ。さすがアマチュア大会で優勝した実力者ですね。しかし、そのステージごとに使える時間が違い、その合わせ作業に苦労しているそうです。

一方、本職の会社員としての働きはどうなのかと尋ねると、「仕事はできません」と一言で返されます。それが謙遜でないと本人が認めていて、「僕は本当に仕事ができない。そっちの方で評価してもらえることはなくって。」と語っていました。

もはや、会社員というよりもお笑い芸人で名の知れている、どくさいスイッチ企画さん。「お笑いはあくまでも趣味」と語っていますが、本業を変えれば済むのでは・・・。

そもそもどくさいスイッチ企画とはどんな意味合いがあるのでしょう。彼は名前をコント・落語・大喜利で使い分けています。

どくさいスイッチ企画は1人コントのとき、落語では銀杏亭魚折（いちょうてい うぉーりー）の高座名を、大喜利ではウォーリーという名前を使っています。

それでは、一番有名な「どくさいスイッチ企画」の名前の由来ですが、なんとこの名前をどこかで聞いたことがある方もたくさんいるはずです。

ドラえもんの道具の1つですね。消したい人の名前を言いながら押すと、その人が世の中から消えるというものです。

ドラえもんの漫画の中では、とても怖いストーリーになっていて、のび太が「どいつもこいつも消えちまえ」と言ってボタンを押すと、地球上から人間がすべて消えてしまい、のび太だけが存在するという話です。

どくさいスイッチ企画さんはこの事を踏まえ、「僕は１人でも頑張っていくんだ」という意味を込めて付けたそうです。しかし、「どくさいスイッチ」だけではちょっと物足りないので、「企画」を後ろに付けたと語っていました。

どくさいスイッチ企画さんの実家は現在兵庫県にあるようで、小学校5年生のときに神奈川から兵庫に引っ越しています。

家族構成は公表されていなかったためわかりませんでしたが、父親の情報が1つだけありました。

それは、どくさいスイッチ企画さんがお笑いを目指したきっかけとなるエピソード。

普段は厳格な父親が、2003年のM―1で笑い飯さんのネタ“奈良県立歴史博物館”を見て、過呼吸を起こすほど笑い転げてしまったことでした。

あまりにも笑い過ぎて痙攣を起こしていたそうで、どくさいスイッチ企画さんは衝撃を受けたということ。そんな経緯から、お笑いをやりたくなったということでした。