名前：濱田 祐太郎（はまだ ゆうたろう）
生年月日：1989年9月8日
出身地：兵庫県神戸市須磨区
血液型：O型
身長：171cm

濱田祐太郎は、吉本興業所属のお笑いタレント・漫談家で、先天性の視覚障害により視力を失っている盲目のお笑い芸人です。

先天性緑内障で生まれつき左目が見えず、右目は以前は近い距離なら見えていたものの現在は明暗がわかる程度まで視力が低下していることを明かしています。

小学校6年生の時にテレビ番組でお笑いコンビ「ビッキーズ」と「ハリガネロック」の漫才を聴いてお笑いに興味を持ち、中学生の時にお笑い芸人になる決意をしました。

2012年に大阪NSC35期生として入学し、2013年に漫談家としてデビュー。
同期にはゆりやんレトリィバァなどがいます。

2018年には「R-1ぐらんぷり」で優勝候補とされていた同期のゆりやんレトリィバァを下し、優勝を果たして16代目R-1王者となりました。

ここではそんな濱田祐太郎の現在をまとめました。
視覚障害者あるあるなどの代表的なネタ、テレビから消えた理由と真相、現在の仕事状況など、濱田祐太郎の今をお届けします。

濱田祐太郎は盲目のお笑い芸人であることを自身の武器の一つにしており、舞台には白杖を持った姿で立っています。

ネタは正統派のしゃべくり漫談が代表的で、盲目のお笑い芸人ならではの視覚障害者あるあるネタや、盲学校あるあるネタを披露しています。

R-1王者に輝く実力を持った濱田祐太郎のネタをいくつか厳選したので、ぜひチェックしてみてください。

2018年の「R-1ぐらんぷり」で優勝を果たした濱田祐太郎ですが、現在はテレビ出演が激減していることから、ネット上では“消えた”と言われています。

しかし濱田祐太郎は芸能界から消えたわけではなく、現在も芸人としてライブやイベントで活躍を続けています。

濱田祐太郎がテレビから消えた理由は本人が自身のYouTubeチャンネルやインタビューで語っており、「障害者はテレビから敬遠されてる」からだと話していました。

テレビ業界にはお笑い番組、料理番組、旅番組、音楽番組など様々なジャンルがありますが、障害を持つ人が出演できるのは障害をメインに扱った福祉番組がほとんどで、視覚障害を持つ濱田祐太郎はバラエティ番組に呼ばれることがないと明かしていました。

その理由について濱田祐太郎は「障害のある人に対し、スタッフがどう対応すればいいかわからないのが原因」といった旨の発言をしており、障害を持つ人を受け入れる体制や仕組みが整っていないことが、障害を持つ人がテレビ番組で活躍できない原因だと訴えています。

例えを出すと、濱田祐太郎のように視覚障害がある人はカンペが読めず、カメラの場所もどこだかわからないという難点があります。

しかしテレビ制作側はこれまで何年も福祉番組を制作してきた実績があり、どう対応すればいいか考えるためのデータは揃っているはずだと濱田祐太郎は語っています。

テレビ側が「障害を持つ人でも番組に出られるように」といった仕組みを作る気持ちにならない限り、障害のある人がタレントとして活躍するのは難しいと問題提起をしていました。

濱田祐太郎がバラエティ番組から消えた理由の一つに、現在の時代だからこその懸念があります。

例えば、「目が見えない人をドッキリにかけていいのか」「障害のある人をイジるのはアウトではないか」といったコンプライアンス的な問題です。

濱田祐太郎自身は「テレビのコンプライアンスは障害者に厳しい」と語り、ネタを見に劇場に来てくれるお客さんは内容が面白ければ障害をネタにしていても笑ってくれると明かしています。

しかしお笑い好きが集まる劇場とは違い、テレビは不特定多数が見るものです。
障害のある人をネタにしたり障害をイジったりすることが議論を巻き起こす可能性は高く、こうした風潮もテレビ業界が濱田祐太郎を取り上げにくくなった理由と言えます。

濱田祐太郎は視覚障害をネタにして笑いに変える武器を持っているため、いつかテレビ番組でも活躍できる土台が作られることを願いたいですね。

濱田祐太郎は現在もお笑い芸人として活躍しています。

2019年にはユニバーサル社会の推進を目指して活動する「ひょうごユニバーサル大使」に就任。

2020年にはTwitterアカウントを開設し、iPadの音声読み上げ機能を駆使して投稿を行なっています。

2021年にはYouTubeチャンネル「濱田祐太郎のはまゆうチャンネル」を開設し、視覚障害者ならではの企画動画やラジオ動画が投稿されています。